スマホにはデジタルズームがついています。これは使うのをやめてください。
ズームは確認のためだけで、実際にはズームしていない写真を撮るようにしてください。
以下その理由です。
そもそもデジタルズームとは
デジタルというからにはアナログもあります。ズームとはズームレンズからきています。画角(写真の写る範囲のこと)を変えることができるので、とても便利です。
大きいカメラに使われるズームレンズはアナログズームです。光学ズームとも言います。
基本的にはまずことアナログズームというのがありました。それをデジタルで実現したのがデジタルズーム、というわけです。
このアナログズームは、レンズの位置を変えることで写る範囲を変更しています。レンズの写りが微妙に変化することはあっても、そのレンズの性能を100%使っています。
じゃあデジタルズームはどうやって実現しているのか。動くレンズとかないですよね。
実はレンズから取り込んだ映像のまわりの部分を捨てて、真ん中の部分だけを大きくしているのです。まわりの映像を捨てているだけです。
たくさんある写真アプリのほとんどで後からできる作業です。
逆に、後から周りの捨てた映像を取得することはできません。それどころか肝心の撮った写真は、レンズの性能の一部しか使っていないため、汚いザラザラした写真になります。むりやり広げているからです。
デジタルズームしていないデータをPhotoshopで拡大して保存したデータ
jpg圧縮や、まったく同じ写真ではないために色味などがちょっと違いますが、ノイズは同じくらいですよね。でもよく見るとノイズの出方がちょっと違います。この違いは面白いですね。研究してみる価値がありそうです。
デジタルレンズのデジタルというのは、カメラやレンズの機能で拡大しているのではなく、写真のデータを単に拡大して保存しますよ、汚くなるけどデジタルで補完しますって意味なんですね。
じゃあ使いみちはない?
ここまで書いておきながら、実はあります。それはすぐに共有したいときです。
LINEでぱっと送るときに特に写真としてのこだわり無く情報だけを送りたい時です。この場合は写真をトリミングするのは面倒だし、後で使うこともあまりないでしょう。例えばiPhone6sのカメラは1200万画素なので、4Kテレビ以上の画素数なんです。画面は1334×750ピクセルなので、100万画素程度。スマホの液晶だけで見ること前提ならば、スマホのカメラの画素数はあきらかにオーバースペックなのですね。
とはいえこのページを見ているということはカメラに興味がある方に違いないので、やっぱり使いみちはないです。足を使って前にでましょう。
一歩前に、は基本です。ってこれ出典なんでしたっけ?
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