というわけで、FiRINの実力を探るべく解像度比較をしてみました。
お相手はもちろんSEL1635Zです。
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値段的には5割くらい1635のほうが高いです。ですが、オートフォーカスとズームがついているので、金額的には互角と考えておきます。
外観
FiRINとα6500
SEL1635Zとα6500
やっぱり単純にSEL1635Zはでかいです。16mmにするともっと長くなります。
ちなみに重さは518g。FiRINは490gなのでそんなに大きさほどの差はありません。
前置き
今から比較するのはあくまで風景での解像度ですし、さまざまな検証をしているわけではありません。あくまで1側面として楽しんでくださいね。
1635は20mmを使用します。F4スタートなので、F4、F7.1、F13、F22で同じ風景をマニュアルで撮影しました。ピントは両方とも拡大を使って目でピークを確認し、レリーズを使っていて手ブレには気をつけています。本体はα6500です。APSサイズの2400万画素です。フルサイズではないのでご注意ください。
画像はすべてLightroomに取り込み、比較モードで表示、画面キャプチャしたものです。
左がFiRIN、右がSEL1635Zになります。
F4
まずは全体を。
シャッタースピードは空の雲が飛ばないように設定しています。
若干色温度が違いますね。それ以外はほとんど区別できず。では拡大。
まずは中央
似てますねー。色温度を除けば比較しなければ区別できないくらいです。
つぎに端の拡大
解像感かなり似てます。1635のほうがアンテナが倒れてます。樽収差はFiRINが優秀のようです。
あ、プロファイル補正していません。というのもFiRINはまだLightroomには対応していないのです。
F7.1
これもF4とほぼ同傾向です。
F13
ここも同じかなぁ。
あれ?若干1635のほうが甘くなりましたね。
端ではそれが出てます。ほんの僅かですが。
F22
なかなか使わないかもしれませんが、NDフィルターの濃いのがないとかで出番はあるかもです。
あきらかに1635の描写が甘くなりました。回折現象がでてますね。
それに対してFiRINすごいです。F22まで絞ってもこの解像感です。
FiRINは買い?
皆さんはどう思いました?1635Zに対してまったく引けを取らないです。
風景でシャッター速度遅くしたい、などでもF22まで安心して使えます。
逆光耐性もなかなかです。
α7R2とかだとまた違う結果かもしれませんが、こういう条件では、という話ですのでご了承ください。
ただ、ここまで比較しておいてなんですが、このレンズ、比較してもしょうがないって部分もあるんですよね。
なんといってもマニュアルなんです。腰をすえての撮影が基本です。
F値はカメラ側では変更できません。リングを回してください。出してすぐ撮影できるレンズではないのです。
間違いなく買い、と思うのは星の撮影です。F2は心強いですよね。
けして安いレンズではないので、このレンズどうかな?などと思っているかたには迂闊にオススメできません。
でもこの価格でこの画質を手に入れることができるというのも事実です。
用途、人を選ぶレンズです。
それだけに魅力的なレンズです。FiRINシリーズがうまく展開していきますように。
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