明るいレンズが好きっ!

レンズは明るければ明るいほどいいですよね。

暗いレンズのほうがいいっていうこと、あります?

だって明るいレンズだって絞れば(f値を大きくすれば)暗くなるし、結局暗いレンズも兼ねるわけじゃないですか。

大は小を兼ねるではなくて「明るいレンズは暗いレンズを兼ねる」わけです。

明るいレンズとはなにか?

明るいレンズとはなにか、というと、これはシンプルで、f値の最小値が小さい数字のことです。

f値というのは大きいほど光を取り込む量が少なくなり、小さいほど沢山光を取り込めます。

そしてほとんどのレンズはf値を変更できます。

シャッター速度でなんとかなるのでは?

例えば、まずカメラを起動させて最初に撮影前にすることはなんでしょう?

まずはピントでしょうか?ピントを合わせましょう。次は明るさですよね。

そのときに明るすぎる場合は、一般的にはシャッター速度を速くします。

1/50だとすれば、1/100にすれば光の量は半分になります。

では暗すぎる場合はどうでしょう?シャッター速度を遅くしますね。

1/50で暗いとすれば、1/25にすれば光の量は2倍になります。

しかし、しかしです。例えば猫を撮っているとして、シャッター速度を1/25にした場合、寝ている猫は大丈夫かもですが、動いている場合は?

赤ちゃんが立ち上がった一瞬はどうでしょう?ブレブレの写真になりますね。1/25秒の間に動いてしまうわけです。

実際に夜の室内、蛍光灯のみで撮影したシャッター速度1/50の写真はこちら

シャッター速度1/25の写真はこちら

1/25でも暗いですね。でもやっとなんとか、という感じ。でもまだ暗いです。

さらに手ブレという悲しいことも起こりえます。いつも三脚が使えるわけではないですから。

ISOでなんとかなるのでは?

そういう場合には、ISOというカメラの感度を上げて暗さを凌ぐ方法もあります。

例えばISO100の場合、ISO200にすれば光の量が2倍になったものと同じ効果が得られます。

ところが残念なことにISOという感度アップをすると、大抵の場合ノイズとの戦いになるんです。

これがISO400

こちらはISO100です。

ISO400のほうがざらざらしているのがわかります。

でもISO400なんてオートで撮影していたらザラにつかいますよね。ISOは平気でバンバン上がっていきます。

ということは、カメラはブレる写真よりもノイズがのった写真のほうが「まだマシ」という判断をしているのです。

よくある標準ズームレンズはだいたいf値が大きいのです。せっかくいいカメラを買ってもオートで撮影するとノイズが目立ちます。それを嫌ってISOを低くすると、ブレブレの写真ばかりになってしまいます。

いいカメラはISOが高くてもノイズを抑えてくれますが、それも限度があります。

f値が小さければすべて解決?!

そうなんです。f値が小さいレンズであれば、すべて解決します。シャッター速度が早くなり、ブレがなくなります。

ISOを上げる必要がなくなり、ノイズが減ります。

でも、f値が小さいレンズというのは致命的な欠点があります・・・

それは

大きい

重い

高い

ということです。f値が小さいレンズというのは大きくなりがちです。

なぜなら光を沢山取り込むことで明るくするわけです。有効口径といいます。

(そもそもf値というのは焦点距離÷有効口径です)

使用しているレンズが大きくなり、当然重くなり、また作るのが大変なので高くなります。

単純にf値が小さい事が「イイ」とは限らない

これがまためんどくさい話なのですが、言っておかなければいけません。

というのは、

f値が小さい=明るい

というのは正しいのですが、

f値が小さい=画質がいい

というわけではありません。明るいというだけです。

それにf値が小さい写真は、ピントが合う位置が少ししかありません(被写界深度が浅い)

これは長所でもあり短所でもあるので、単なる特徴と考えてください。

でも、なんにしろf値が小さいレンズというのは、f値が固定というわけではないので、明るくも暗くも撮れるという素晴らしいレンズには違いありません。

作例

実は明るいレンズを買い足しまして、それで撮影してみた、というわけです。

私の中で明るいレンズの定義は、f値が2.0以下のレンズです。(異論は認めます)

それがこちら

Apple iPhone 7 (3.99mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO1000)

左から

Tokina Firin 20mm F2.0

SIGMA 30mm F1.4 DC DN (APS-Cのみ)

SEL50F18F

SEL85F18

Apple iPhone 7 (3.99mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO1000)

SIGMAのみAPSフォーマット用です。あとはα7やα9でも使える35mm対応Eマウントレンズです。

これらを持って、福岡天神の夜を少し撮影してみました。

夜はもちろん暗いわけでf値の小さい明るいレンズが活躍するわけです。

あえてすべて開放f値(もっとも明るいf値)、ISO100のみで撮影しています。

ボディはα6500です。最近こいつばっかりなんです。

焦点距離順にいきましょう。カメラがAPSサイズの映像素子なので焦点距離のイメージはだいたい1.5倍にしてください。

FiRIN 20mm F2

まずはFiRIN20mmF2から。20mmなので、1.5倍で30mmのイメージです。

FiRINはとにかく素直なレンズです。AFがなくマニュアルなのですが、そんなに不便には感じません。フォーカスリングはとてもスムーズですし、サイズもコンパクトなので扱いやすいのです。その割には重いのですが、それがまたしっとりしています。

使っていてとても気持ちのいいレンズです。

SIGMA 30mm F1.4

SIGMA 30mm F1.4は今回唯一APSサイズ専用ながら、F1.4と一番明るいレンズです。換算45mmなので、標準レンズ的な感じです。

APS用と割り切ったためか、お値段も安く、それにコンパクトです。
SIGMAファンではなくとも、α6000シリーズのファンであれば、かなりオススメできます。

お出かけレンズとして今回の中から1本選ぶとしたらコレです。

F1.4という最高の明るさで、30cmまで寄れます。オートフォーカスも悪くない動きです。

SEL50F18F

今回の中の最安値レンズですし、一番コンパクトなレンズです。

35mm換算で75mmなので、ポートレートなど人を撮るのにちょうどいいかも。明るいレンズは当然よくボケますので背景を処理しやすいですし。

安くて写りもいいんですが、ジーコジーコとAFがいまいちなんですよね。

オートフォーカスさえよければ。。。と使っていていつも思います。

SEL85F18

35mm換算で約130mmと中望遠領域のレンズです。

さて、このレンズを今回購入したのではじめての撮影です。

スナップとしては望遠気味なのですが、それが面白く感じます。主題がはっきり浮かびますしね。それに人を撮るときにでも相手に圧迫感がないですよね。

オートフォーカスがとても速くて静かです。気持ちよくテンポよく撮影できます。

とはいえ夜の撮影だとさすがにオートフォーカスがきかないこともありますけどね。

たまにこんな状態でピッっとフォーカスしました。

まぁ今回はISO100縛りをしたのですが、普段は夜ならISO400くらいを基準に考えたほうがいいと思います。

どれが買い?

どれも買いです。

明るい単焦点レンズは買って後悔しないのです。

とくに今回の4機種は一番高いFiRINでさえ10万以下です。

よく、「多少絞った方が解像度が良くなるし、あまりF値が低いところは使わない」という方、明らかに損をしています。

大事なのは解像度ではなく、写真そのものです。

プロではない大多数の方にとっては、写真を撮る行為そのものが楽しいかどうかです。

明るい単焦点レンズは楽しいですよー

というわけで

「明るいレンズが好きだっ!」

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